文化に馴染めない問題について

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「文化に馴染めない」は非常に気持ちが分かるだけにそういう人が多いことに安心感を覚える。僕の今の職場はすんなり馴染んで活躍できる人が多いので、ひどく劣等感を覚えたものだ。

ここで前いた会社と今の会社の比較をしてみたい。前いた会社は縦割り組織だった。隣の部署の人に仕事を頼みにくく、必ず上司を通さなければならなかった。しかし、責任範囲が明確だったので、何をしなければいけないかがはっきりしていた。また、上司に面倒見のいい人が多かったので、曖昧なことでも方針を決めてくれた。

一方、今の会社は横の繋がりが強い。他部門に仕事を頼みやすく、そう簡単には断られない文化。頼まれることも多い。非常にやり易い文化ではある。しかし反面、周りを巻き込むことが当たり前な分、仕事に求められる成果が壮大なものとなる。会社としては良いのだが、働く個人としてはしんどく感じる。特に連日深夜残業して、コミュニケーション取るのが億劫な時、とても辛いし、うまくいかない。

そして仕事内容。前にいた会社は、設計で創意工夫を商品に反映させて、それが付加価値になっていた。取りうる手段が無限にあり、その中から最適なものを見つけることにやり甲斐が感じられた。一方の現職は、商品の設計での創意工夫は殆ど無い。言い換えれば、設計での付加価値が無い。ひたすらやらされるだけの仕事が多い。設計以外の周辺技術での工夫はあるが、前職の仕事と比べると地味で自由度も少ない。

あとは新卒と中途での扱われ方の違いもひしひしと感じる。新卒は我が子のように可愛がられるが、中途って養子みたいなもんで、冷たく言えば、労働力としてしか見られない。例をあげれば新卒はミスっても味方する人がいるし、すぐに挽回できる。中途にはそんな信頼関係は皆無でミスれば役立たずの烙印をポンと押され、一度傷ついた人間関係はなかなか修復出来ない。

仕事の山は乗り切れた

転職すべきか留まるべきかを迷いながら、何とか留まって今がある。

去年の12月くらいに、プロジェクトの佳境にもかかわらず仕事をしたくない気持ちが最高潮になった。自分がいないと大きな迷惑を掛けることは分かりつつも、人間関係に耐え切れなかった。

しかし、その時に自分の興味のある分野の仕事をすることができ、転職を留まった。やはり自分は技術が好きであり、エンジニアという仕事が好きなのだと思った。

そこから先は少し持ち直して仕事に邁進した。幸いにも仕事はとても忙しかった。しかし、エンジニアというよりはほぼ生産管理の仕事だった。業務知識的に自分にしか出来ない内容だった為、やり切ったことに対して達成感はある。何とか責任は果たしたぞ、と。

今、その仕事がひと段落しようとしていて、また、転職すべきかどうかを考え始める自分がいる。

この一年と数ヶ月という期間、僕がしてきたのは何だったのだろうか? 仕事を右から左へ、誰かから誰かに、ひたすらバトンタッチするだけだった気がする。自分が生み出したと言える付加価値があまりに小さくて、この仕事を続けて得られるものがとても少ない。

かと言って何かクリエイティブな活動をするかと言えば、そんなにアクティブな性格ではない。課題は与えられたい。だが、今の部署でそのような都合の良い仕事があるかと言えば全く無いわけで、だから困っている。

もう一回転職しようかな、と思う。今よりも自分のやりたいことができる場所へ。

コーナーノッチは良い

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 iPhoneXのノッチデザインはとても格好悪いと常々思っていたのだが、このコーナーノッチは良い。とても良い。セルフィで視線がちょっとズレるかも知れないけど、ど真ん中に置くよりは遥かに優秀なデザインだと思う。

そもそも僕はセルフィ使わないので、セルフィ自体無くしてくれても良いくらいなのだが、スマホのユーザーのうちの多くがインスタグラム、フェイスブックのユーザーであり、セルフィを無くしたスマホの実需は多くは無いのが実情。折衷案としてこのコーナーノッチは良い解決策になっているように感じた。これなら変なスマホ持ってるなと白い目で見られる事もない。

それにしても弱小スマホメーカーに過ぎなかったXiaomiからこんな革新が生まれるとは驚き。アップルよりかっこいいやん。

居酒屋バイト芸人

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初見は「ああ、これは客が悪いな」と思ったけど、バカ呼ばわりされるほどではなく、店側の対応でなんとかすべきだと思った。別に客の注文したものや、席を覚えろとかいう話じゃなく、場の雰囲気を壊さないように聞き直すコミュニケーション能力の問題。芸人なんだから当然資質として持ち合わせてるはずだけど、この人はしかめっ面で「はい?」とか普通に言ってそうやね。

事業として売り上げや利益を考えたら、こういう客は許容しなければならない。何故ならチェーン店からお高めの居酒屋まで、どの価格帯に来る人でも一定の割合でこういう人たちはいるし、この微妙なラインでの選別は現実的ではないため。客のこの手の行為で「お引き取りください」は非常に難しい。

 ムカついた、腹が立ったってだけで思考を停止してしまうところが最近のバイトの残念なとこ。接客業の最大の仕事はこういう難しい客の対応のとこなんだけど、それが分かっておらずただ皿を運ぶ作業者になってる。大人しい客を基準に仕事があるのではなく、様々な基準の客が来ても円滑にサービスが出来るようにするのが本来の彼らの仕事。むしろ、これから接客業でオートメーション化が進む中で、わざわざ店にやって来るのはそういう面倒臭い人達だけだよ?

まあ、バイトにそんな視点や思慮は期待できないんだけど、社員だと口が裂けても言えないレベルの愚痴だわなって思った。

仕事と父親の切り替え

仕事でイライラすることがあると、家でもイライラしていることが多い。仕事には面白さややり甲斐も少しはあるが、同時に不満と不安が同居している。仕事の内容より前に、人間関係がやっぱりしんどい。あからさまに嫌味な同僚はいなくなったが、合わない奴なんてそこら中にいる。

そういう仕事のイライラを抱えながら平日を過ごすと、子供のわがままでイタズラな態度に耐えられず怒鳴ってしまう。子供を怒るたびに自分が嫌になる。家庭のために仕事をしているのに、何故自分は家庭を大事に出来ていないのだろうか、と。

本当は子供ともっと良い関係でいたいのに、仕事で理想を追っていると、どうしても子供のスピードに合わなくなってしまう。

なんとか今を変えたいなと思う。今という時代、イクメンという言葉があるくらい、父親はもっと優しい存在なんじゃないだろうか。そういう現代的な暮らしが出来るくらい、拘束時間も短く、ストレスのない仕事がしたい。が、嫁さんは許してくれないんだろうな。

 

定時で帰れる会社が儲かるなんて論理はない

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定時で帰れる会社が利益を上げると知ったようなことを言う人がいるけど、そんな事はないです。利益を上げる会社はむしろハードワーカーが多いし、定時であがれるのに利益を上げる会社の方が稀です。

そもそも顧客の要求を断ることが利益に繋がるなんていうロジックは成り立たない。要求を断ってもなおお客さんが去っていかないような優位性が必要なんです。そこが見えていないから私はこの記事の人たちに強烈な違和感を感じるのだと思う。

優位性とか差異化は残業とは何ら関係のないものだし、まして進捗管理とかとは別次元の話。この記事の中の人々は自分の会社がどうやって稼いでいるのかをまったく分かってないのだと思う。それでよく給料貰えるもんだな、と不快感しか生まれない。

 

若いうちは結構間違いやすいところなんだが、自分が楽することは業務効率化ではないからね。そんなものは会社は求めていない。

業務効率化は顧客へのアウトプットの品質は高めながら、かつ内部プロセスの無駄を省き、会社に利益をもたらすこと。効率が上がっても客対応の品質が下がるなら、それは単なる手抜き。品質と効率も上がっても、余計に金がかかるなら、無駄。

あなたが楽になることで会社は喜ばない。ここをこの記事の中の人は理解できない。始めに楽になりたいという思いがあっても、会社にとってのメリットを示せなければ絶対にそれは成功しない。つまり、会社で楽をするには、会社の論理という視点の切り替えがまず必要。自分視点でしかものを見れていない提案は実行力がない。

また、もし今の仕事が手抜きでも回るんだと思うなら、それは手を抜いてもお客さんにとっての価値が減らないから。減らない理由がお客さんにはあるから。その理由が会社にとってはものすごく重要なので、絶対に考えた方がいい。

T-BOLANのくも膜下出血

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この記事で気になったのがくも膜下出血のくだり。

気の毒だと思うけど、病気を乗り越えようとするバイタリティは、自分にはまったくない要素なだけに、凄いと思った。

僕なら、困難に打ちのめされて、すぐに挫折してしまう。乗り越えられる壁と乗り越えられない壁がある、と思っているので。

病気の類はまさに乗り越えられない壁に該当する。僕は風邪を引いて、40度出たら、もう何を差し置いても休んでしまう。やり甲斐のある仕事だろうが、今しか出来ない仕事だろうが、ダメだ。

そんな感じなので、高度の機能障害を持ってしまったら、元に戻ろうとするよりも、諦めると思う。障害者年金で慎ましく、読書だけして生きるんだと思う。

この人がくも膜下だろうが音楽を続けようとする姿勢は本当に凄い。仕事でそういうものを持つことが出来た人生を純粋に尊敬する。