定時で帰れる会社が儲かるなんて論理はない

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定時で帰れる会社が利益を上げると知ったようなことを言う人がいるけど、そんな事はないです。利益を上げる会社はむしろハードワーカーが多いし、定時であがれるのに利益を上げる会社の方が稀です。

そもそも顧客の要求を断ることが利益に繋がるなんていうロジックは成り立たない。要求を断ってもなおお客さんが去っていかないような優位性が必要なんです。そこが見えていないから私はこの記事の人たちに強烈な違和感を感じるのだと思う。

優位性とか差異化は残業とは何ら関係のないものだし、まして進捗管理とかとは別次元の話。この記事の中の人々は自分の会社がどうやって稼いでいるのかをまったく分かってないのだと思う。それでよく給料貰えるもんだな、と不快感しか生まれない。

 

若いうちは結構間違いやすいところなんだが、自分が楽することは業務効率化ではないからね。そんなものは会社は求めていない。

業務効率化は顧客へのアウトプットの品質は高めながら、かつ内部プロセスの無駄を省き、会社に利益をもたらすこと。効率が上がっても客対応の品質が下がるなら、それは単なる手抜き。品質と効率も上がっても、余計に金がかかるなら、無駄。

あなたが楽になることで会社は喜ばない。ここをこの記事の中の人は理解できない。始めに楽になりたいという思いがあっても、会社にとってのメリットを示せなければ絶対にそれは成功しない。つまり、会社で楽をするには、会社の論理という視点の切り替えがまず必要。自分視点でしかものを見れていない提案は実行力がない。

また、もし今の仕事が手抜きでも回るんだと思うなら、それは手を抜いてもお客さんにとっての価値が減らないから。減らない理由がお客さんにはあるから。その理由が会社にとってはものすごく重要なので、絶対に考えた方がいい。