命をかけて手にしたはずの自由

転職した先の新しい仕事や人間関係が辛く、逃げるように再転職した今。

再転職後の仕事は、自分の強みを活かせるものであり、日々成長を感じられている。

 

だが、その反面、この会社の先行きは暗く、赤字が慢性化しており、苦境を抜け出せるか分からない現実がある。

入社前からわかっていたことだけど、改めて厳しい現実を目の当たりにしている。

 

加えて悲しかったのが、苦境をもはや諦めてしまって後ろ向きな人が多いこと。

せめて上が必死に頑張ってくれていたら救いはあるんだけど、上の人間ですら、一縷の希望も抱いていない。

ただ漫然と自分の定年までの無事を祈るだけのような、そんな雰囲気が充満している。

 

前の会社のことが恋しくなっている自分がよく現れる。

前の会社は本当に好きで入った会社だった。

働けることを誇りに思っていた。

利益を上げること、その為に技術を研鑽することを是としており、そこに後ろ向きな考えは許されなかった。

 

しかし、自分はあの会社でやっていけなかった。

自分が貢献できる強みが無かったのだ。

 

妻に仕事を辞めさせてまで決意した転職だった。

新天地で一から学び直すつもりだった。

だが、自分には出来なかった。

 

あの会社を辞めて、再転職してからというもの、家族にはずっと罪の意識を抱いている。

 

もっと頑張れたんじゃないか、無理すべきだったんじゃないか、もう少し頑張れば仕事にも慣れて楽になれたんじゃないか、は今になって感じること。

でもどうしようもなかったことだと思い直す。

 

そうやってウジウジと考え続けたこの数ヶ月。

まだこのウジウジは続いていくんだと思う。

会社が潰れるのが先か、それともウジウジが終わるのが先か。

 

黒字化が叶うなら、この先自分は立ち直れると思う。

だから、周りに流されず、自分だけは前向きに頑張りたい。