8699 澤田HDのTOBはどうなるのか
澤田HDのTOB決済が5/21まで延期された。当初は3/19だったのが少しずつ遅れていて、今回一気に一か月のジャンピング延期。
TOB価格の1050円に対し、株価は900円と低迷しており、市場はTOB撤回を織り込んでいる。
元々現経営者からハーン銀行の利権の絡みがあるのでTOBが出来ない旨の意見が出ていたが、それが撤回の理由になるのかも知れない。
コロナ騒ぎでモンゴル政府との交渉は当然上手くいってないだろうし。
また、このTOBは、直近の株価とほぼ同額で、プレミアムがないケチなTOBだった。
買収者からしたら、コロナで大暴落した現状を見て一旦仕切り直し、さらに安く買いに向かうために撤回されるという可能性もある。
しかし、今回のTOBは創業者の借金返済が契機となっていた。
いずれの理由でもTOBが撤回になるとそのシナリオが大きく崩れる為、簡単には撤回できない背景もある。
行く末はどうなるかはよく分からない。
どちらかと言えば撤回の線が濃い。
私の投資戦略は、TOB撤回なら売らない、TOB実行なら全売却、である。
売らない理由は、当初この銘柄を買った理由が、モンゴルの経済発展への確信だから。
コロナの不景気によって、債券の貸し倒れは増えるが、今回の場合、一過性の問題であることは明らか。
むしろコロナ収束後は爆発的な需要があるので、銀行業はビジネスチャンスの塊と言える。
一方、TOBが実施される場合は、経営陣が刷新される為、一過性の問題がさらに深刻化する恐れがある。
今回の買収者である出井氏は、ソニーの株主価値を大きく毀損させた張本人である。
自分は経営者としての手腕を全く信用していないので、出井氏が経営に参画した澤田HDはなるべく早く売りたい。
いま、後悔しているのはTOBが発表された2月の時点で売ってしまわなかったことである。
それもインフルエンサーの影響を受けて…。
自分は敵対的と思ったので、経営陣の意見表明でMBOが発表されるだろうと思った。
しかし、経営陣はTOBへの意見表明を留保。
この時点で売ろうと思ったのだが、インフルエンサーのツイートで踏みとどまってしまった。
そして、今回のコロナでの大暴落で売るに売れなくなってしまった。
この流れは大いに反省すべきだな、と思う。