レジ係の「やめてほしい」こと

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これを見て、もやもやしたのは私だけだろうか。そんな細かいことくらい文句言わず対応してくれよ、と思った。私も学生時代にレジをやっていたこともあるんで、分からなくもないんです。仕事は効率よく終わるに越したことはなくて、どんくさいお客のせいでリズムを乱したくない、と。

でも、所詮バイトの人にこんなことを言うのは酷だが、コンビニという小売組織において、この指摘は無いなと思う。理不尽な要求をしてくる客ならまだ分かるが、今回のケースはそれには全然当たらない。むしろ優良な客だと思う。こんなことを不満に思うくらいなら接客やめた方がいいと思う。こんな店員だったら無人レジの方が、客もまだ安心できる。

そもそもレジ係が単純な作業して金を稼げるようにするために、それこそ血を吐いて頑張ってる人がいるんですよ。利益率の高い商品の開発、仕入先との価格・納期交渉、店舗不動産の購入、店舗のレイアウト設計、POSシステムの構築、そして、バイトの接客マニュアルの作成。それらの仕事に付随して職場で行われている心理的な駆け引きは、コンビニ店員が日々抱える不満とは比較にならないくらい複雑で厄介だ。目の前の寡黙なお客さんを裁くだけの単純労働者のとは訳が違う。

レジ係の人の仕事があるのは、そうしたバッググラウンドを整えた人たちがいるからであって、客はそういう人たちに金を払っている。そういうことを考えるにつけ、本来客が払わなくていい金をむしり取っている寄生虫の単純作業者が甘ったれたこと言うなよ、と、私なんかは思う。