文化に馴染めない問題について

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「文化に馴染めない」は非常に気持ちが分かるだけにそういう人が多いことに安心感を覚える。僕の今の職場はすんなり馴染んで活躍できる人が多いので、ひどく劣等感を覚えたものだ。

ここで前いた会社と今の会社の比較をしてみたい。前いた会社は縦割り組織だった。隣の部署の人に仕事を頼みにくく、必ず上司を通さなければならなかった。しかし、責任範囲が明確だったので、何をしなければいけないかがはっきりしていた。また、上司に面倒見のいい人が多かったので、曖昧なことでも方針を決めてくれた。

一方、今の会社は横の繋がりが強い。他部門に仕事を頼みやすく、そう簡単には断られない文化。頼まれることも多い。非常にやり易い文化ではある。しかし反面、周りを巻き込むことが当たり前な分、仕事に求められる成果が壮大なものとなる。会社としては良いのだが、働く個人としてはしんどく感じる。特に連日深夜残業して、コミュニケーション取るのが億劫な時、とても辛いし、うまくいかない。

そして仕事内容。前にいた会社は、設計で創意工夫を商品に反映させて、それが付加価値になっていた。取りうる手段が無限にあり、その中から最適なものを見つけることにやり甲斐が感じられた。一方の現職は、商品の設計での創意工夫は殆ど無い。言い換えれば、設計での付加価値が無い。ひたすらやらされるだけの仕事が多い。設計以外の周辺技術での工夫はあるが、前職の仕事と比べると地味で自由度も少ない。

あとは新卒と中途での扱われ方の違いもひしひしと感じる。新卒は我が子のように可愛がられるが、中途って養子みたいなもんで、冷たく言えば、労働力としてしか見られない。例をあげれば新卒はミスっても味方する人がいるし、すぐに挽回できる。中途にはそんな信頼関係は皆無でミスれば役立たずの烙印をポンと押され、一度傷ついた人間関係はなかなか修復出来ない。