退職する人

同僚が退職することになった。

60近くで独身、実家住み。こどおじというか、こどじじい。親の介護のために退職するのだそうだ。

退職時に資産が5000万くらいあるらしく、「贅沢しなければ逃げ切れるよ」と言う言葉が印象的。何から逃げるんだか。

 

私は人生で結婚と子供は絶対必要だと思ってる。

というか既婚者はみんなそう思ってるんじゃないか?

結婚できない人に気を遣ってるだけで、実際には結婚と子供はいた方が楽しいし、いない場合は何が幸せで生きているのだろう?

趣味や仕事と比べて、子供を育てること以上に面白くて、有意義なことなどない。

 

仕事辞めた後、5000万持った独身の人は何を楽しみに生きていくんだろう。

職場ではまだ同じような境遇のお友達がいたけど、一人になった後は誰とも比較できない。

そして、周りには配偶者がいる人ばかり。

使い道のない金だけがある。

父の仕事

子供の頃、父が働いているという印象がなかった。常に趣味の釣りや木彫り細工ばかりやっていた。

小4で父について作文を書く時も、同級生は父親の仕事について書いていたが、あまりに仕事の印象が薄いので、自分の作文タイトルは「多趣味な父」となった。

仕事していない、という訳ではなく、力の入れ方が完全に趣味に傾いていた。自営業なので、人よりも自由な時間があり、趣味にかけられる時間も多かった。

 

時が経ち、自分が父と同じような年齢になると、自分もやはり趣味人になった。若い頃は仕事に命をかけていた時期もあったのだが、思いがけず、こんな状態に落ち着いた。

自分はサラリーマンで父より自由は少ないにも関わらず、忙しい仕事から暇な仕事に転職し、好きな趣味を満足いくまでやる、という生活になっている。

私の息子も、私と同じように父が仕事をしていないなと思ってるのだろうな。

 

ひとつ違うのは私は自分の趣味に息子をかなり巻き込んでいる、ということ。私と父の関係性は赤の他人という感じだったが、私と息子の関係は友達に近い。ずっと親子で共通の趣味を楽しめれば良いなと思う。

雑感

人間関係が上手くいき、やっている事が性に合っていれば、仕事は毎日楽しいだろう、と若い頃は思っていた。

しかし、そんな事は自分には無関係だから考えても仕方がない、と思うようになった。

その代わりにどうやったら、この嫌な仕事から自由になれるかを考えるようになった。

 

仕事について、楽しいと思える事が日々ひとつひとつ失われていっている。

毎日が成長と思っていた頃とは違う。

eBikeを買って

ミヤタのクルーズというeBikeを買った。20万円もした。しかし、大満足である。

 

買うにあたっては類似の商品をいろいろ考えた。

安さで言えばPanasonicが良いのだけど、シンプルにダサい。

デザインという意味ではなく、ブランドがダサくて、Panasonicを乗っている自分が凄くダサいと思った。

同様の理由であさひのPBも却下。

折角高い買い物をするなら妥協すべきでないと思ったのだ。

ミヤタはスポーツバイク界隈では、知る人ぞ知る名ブランド。

デザインも良く、インプレッションの評価も高かった。

上を見ればキリがないが、スポーツバイク入門者としてはギリ手が届くかな、という値段だった。

 

買って見てからは雨の日以外は毎日乗ってる。

ママチャリと違い、摩擦音が少なく、慣性でどこまでも伸びる。

河川敷がお気に入りのコース。

仕事終わりに夕日を背に颯爽と走る。

電気のアシストでいつまででも走り続けられる。

誰にも邪魔をされない幸せな時間だ。

 

自分のこれまでの人生は、お金を稼ぐことにリソースを使い過ぎていた。

逆にお金を使うことにはほとんどリソースがさけていなかった。

車選びが最たるもので、もっと色々と見る時間があれば、欲しくてたまらない一台が見つかったのではないだろうか。

子供との思い出には金を使う割に、自分のために何が欲しいかというのをずっと探しあぐねていた。

eBikeを買ってみて、自分はお金を使う事が好きなんだと気付く事ができた。

 

あとリタイア後の過ごし方も朧げながら見出せた。

ウーバーイーツで日銭を稼いで生きたい。

人間関係のない肉体労働。

自分の運動により対価を得られれば、これほど楽しい事はないんじゃないか。

どんどん落ちていく

どんどん深みに入り、気分が落ち込んでいる。

こんな時は静かに目を閉じて、深呼吸をする。

すると、少なくともフィジカル面では、気持ちは落ち着く。

フィジカルが落ち着けば、メンタルも落ち着いてくる。

人間は単純な生き物だ。

プレイスオブピリオド

プレイスオブピリオドという名曲がある。

ひぐらしになく頃に」のPS版か何かの主題歌なのだが、これが名曲すぎて泣ける。

死にたくなるほどの苦しい人生を歩んでいる人が、何とか踏ん張ってる歌だ。

 

この歌の主人公と同じく、何がおかしくて自分だけが、こんなに苦しんでいるのか分からない。

人生の選択肢を大きく誤ったのがいつなのかが分からない。

何が自分をこのような人生にさせたのか。

最終的には不運としか言いようがない。

 

苦しさから解き放たれる日は来るんだろうか。

未来の自分にそこだけを聞きたい。

過去の日記を読む限り、この無限に感じる苦しみも、おそらく一過性のものなんだろうな、という気はするが。